【宅建士】独学VS予備校

「絶対に合格したいから、資格予備校に通おう」

と考える人がいます。

あたかも、資格予備校より独学のほうが宅建士に合格することが難しいかのように考えて、「絶対に合格したいから予備校に通う」「合格する可能性は低くても、費用を抑えたいから独学」という2択で考えがちです。

独学で宅建士に合格したわたしの経験上、宅建士試験は独学のほうが効率良く合格できます。

今回の記事では、資格予備校より独学のほうがなぜ合格しやすいのか解説します。

爆発力がある独学

資格予備校と独学、どちらが合格できる確率が高いのか?

結論としては、正しい方向性で努力をしたときの爆発力は独学が圧倒的です。

自分にあった教材で、ムダを完全にカットした勉強をすれば、最短で合格に近づくことができます。

資格予備校では教材を選ぶ余地がなく、教材が自分にあわなかったら効率的な学習ができません。

しかも資格予備校では「勉強したのにテキストに載っていない問題が出て落ちた」というクレームを回避するために、テキストの網羅性が高すぎる仕様になりがちです。

その点、独学では必要な分だけ勉強するという選択ができるので、物理的に勉強量を減らせる=短期合格が可能になります。

お金をかけたほうが、価値を感じてしまう

つぎのうち、どちらの占い師のほうが当たりそうですか?

A 1時間1万円の占い師

B 1時間100円の占い師

Aの方が当たりそうな気がしますよね。

認知的不協和といって、人間は金銭的なマイナスが多いほど、「それに見合ったサービスがあるはずだ」と心のバランスを取ろうとします。

独学より予備校のほうが金銭的な負担が大きいので、予備校に通ったほうが合格率が高いように感じます。

金銭的なマイナスがあると、金銭面以外は全てプラスであるように感じて、「資格予備校は合格率が高い」「独学は金銭的な負担がすくないけど、合格率は低い」という2択で考えがちです。

資格予備校の合格が難しい理由4選

資格予備校での学習効率は、独学にくらべて非常に悪いです。

資格予備校の性質上、以下のようなさけられないデメリットがあるからです。

  • 自分に合わない教材でも、変更が出来ない
  • 通学時間が無駄
  • 理解している分野の講義も聴かなければならない
  • 勉強スケジュールが修正できない

自分に合わない教材でも、変更が出来ない

スクールでは指定の教材を使うことになります。

指定された教材が自分にあわないものだったとしても変更ができません。

通学時間が無駄

スクールに通うまでの時間、学力は一切あがっていません。

この点、通学時間も勉強ができる工夫をしている人は、独学に向いているといえます。

理解している分野の講義も聴かなければならない

受講生の得意、不得意でカリキュラムが作られるわけではないので、メリハリを付けた講義にはなりえません。

得点がアップするのは、分からない問題が分かるようになったときです。

100%理解している講義を受けている時間は、まったくレベルアップができていません。

解ける問題の解説を聴くのは楽しいですが、実力はまったく上がっていません。

なぜなら、得点力が上がるのは解けない問題が解けるようになったときだからです。

勉強スケジュールが修正できない

つまずいたからといって、つまずいた箇所に戻って講義をしてくれるわけではありません。

容赦なくカリキュラムどおりに講義はすすんでいきます。

資格予備校のデメリットは克服がむずかしい

資格予備校のデメリットは、基本的には個人の努力で克服できません。

資格予備校におまかせできる反動から生まれるデメリットのため、構造的な問題であって、工夫でどうにかなる問題ではないからです。

みかけ上の合格率は資格予備校のほうが高いワナ

「いやいや、それでも資格予備校のほうが合格率が高いというデータがありますよ?」

と考える人もいるでしょう。

資格予備校に通っている人の合格率は、受験生全体の合格率(おおむね16%)より高いとされています。

これは当然の結果で、予備校にかよっている人は数十万円の受講料を払える本気度が高い人しかいません。

独学を選ぶ人は、記念受検をする人、会社から指示されていしかたなく受験する人も含まれます。

モチベーションが合格に大きく左右される宅建士試験において、最初からモチベーションが高いグループVSモチベーションが低い人も含むグループとでは、どちらが合格率が高くなるかは明らかです。

独学が難しい理由2選

予備校VS独学では、正しい努力をしたときには独学のほうが合格率が高くなります。

しかし、独学にもしっかりデメリットはあります。

・教材選びが難しい

・モチベーションが維持しにくい

の2点がとくに大きなデメリットといえます。

教材選びが難しい

書店に行けば、宅建士のテキストは溢れています。

過去問、テキスト、予想問題集、など。

初学者のほとんどが、「全部やらなければ」と意気込んで大量の教材を買い込みます。

そして消化不良になり、けっきょく1冊も完璧にならないまま本番を迎えて不合格になります。

もしくは合格出来ない教材を選んでしまい、「勉強していたのに不合格になった」という、目も当てられない結果になります。

資格予備校では、指定された教材を中心に勉強すれば合格できるようになっているので、教材選びで3迷うことはありません。

モチベーションの管理が難しい

独学は孤独な闘いです。

誰かに強制されて勉強をするわけではないので、自分のモチベーションをコントロールしなくてはなりません。

資格予備校にかよえば、同じ教室に合格をめざす仲間がいるので、「ほかの人も頑張っているから負けられない」ということをモチベーションにすることができます。

独学が難しい理由は克服できる

教材選びは、答えがあります。

選択肢別過去問題集か、分野別過去問題集を中心に学習すれば最短で合格できます。

そして今つかっている教材があわなければ、新たに買い直すだけです。

2000円程度のマイナスにはなりますが、あわない教材と心中するというリスクはカンタンに回避できます。

モチベーションの管理についても、モチベーションを上げるテクニックを覚えておけば難しいことはありません。

まとめ

正しい方向性で努力ができれば、独学のほうが圧倒的に効率的に合格することができます。

しかも、独学のほうが予備校より費用が安くすむので、良いことずくめです。

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